電気グルーヴが結成30周年ということで、最近テレビ番組でちょこちょこ見かけます。
アナザースカイとかSONGSとか出ていましたね。
私が好きな電気グルーヴの曲はたくさんあるんですけど、この記事ではこの曲を紹介します。
『虹』
ユーチューブでオリジナルバージョンを探したんだけど、無いんだなこれが。
困って、もう少し探したらニコ動にありました。
交響詩篇エウレカセブンというアニメの挿入歌として使われていたこともあって、ファンが作ったんですかね?
YouTube公式チャンネルには別のバージョンが上がっていました。
この曲は本当に良くて。
何が良いって、全部良いんですよ。
明るく美しく浮遊感のあるメロディー、乗りやすいリズム、そして電気グルーヴらしい詩。
詩も見ていってくださいな。
『虹』
作詞・作曲 石野卓球
くりかえす事もタマにある ぼんやりとただ意味なく
遠く短い光から 水のしずくハネかえる
ゆっくり消える虹みたく トリコじかけにするふりかえる事もたまにある 照れながら思い出す
遠くて近い つかめない どんな色か分からない
ゆっくり消える虹みてて トリコじかけになるくりかえす事もタマにある ぼんやりとただ意味なく
遠く短い光から 水のしずくハネかえる
ゆっくり消える虹みたく トリコじかけにする
イメージ的な詩ですね。
トリコじかけというのは、石野卓球さんが考えた造語だそうで。
夢中になるとか、思わず見続けてしまうという意味みたいです。
電気グルーヴのファンのみなさんにとっては、たぶんこの曲は特別枠というか。
電気グルーヴの他の曲と同じグループに入れてはいけないというか。
「詩なんて全然ユーモアが入ってないじゃん。電気グルーヴっぽくないよ。」という人もいると思います。
意味ありげな歌詞ですしね。
電気グルーヴと言えば、何の役にも立たないような歌詞が多いんですよ。ただ面白いとか、ただノリが良いとか。
「歌詞の中に人生観なんて出してたまるか!」みたいな(笑)
にじんでるとは思ってますけどね。
じゃあ、この詩のどこに電気グルーヴっぽさを私が感じたかというと…
うまく伝えづらいんですけど、
夢見心地なんですよね。この詩って。
虹ってすぐ消えちゃうじゃないですか。
光なので触れないし。
近づいても実態がどこにあるのか分からないし。
でも人々を夢見心地にさせる。
思わず見入っちゃう。
卓球さんは自分たちの音楽活動に目標とか目的はないって言うんです。
自分たちが目標とされる存在なのに、目標があるわけないって。
だから、卓球さんも瀧さんも、いつも自由自在だし、ふわふわしてますよね。
でも作ってきたものはしっかりしてたり、笑えるものだったり、乗れるものだったり。
虹色の曲ばかり。
もうなんかね。
この『虹』という曲は彼らの生き方そのもののような気がするんですよ。
私は。
トリコ仕掛けにするという言葉を作っちゃうあたりも、違いますよね。
目標がある人じゃなくて目標になる人。真似する人じゃなくて、真似される人。クリエイティビティがあるんです。
音楽ってアートの中のひとつのジャンルだと思うんですけど、究極のアートって人生そのものだと私は思っていて。
地球には70億人いるらしいですけど、誰一人同じ人生を歩んでないですよね。
似ていてもまったく同じということはありません。
それって人生そのものが唯一無二で、それはもうアートだと思うんです。
人生はあなたにしか作れないアート。
電気グルーヴの2人の生き方、考え方、発言を聞いていると、彼らもそう思っているんじゃないかなと。
生きてるだけで芸術なんだぜみたいな。
生きていることに恋しているみたいな。
抽象的で、ふわふわしてて、すんげえ綺麗な、そんな感覚。
それを音楽にしてくれたのが電気グルーヴの『虹』という曲だと思ってます。
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冗談です。
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同じ感覚にしてくれる曲は他にもあって、例えば石野卓球さんの「Stereo Night」
どうでもいいけど、このMVは最高にダサいですね(笑)
私はこの曲を聴くと、小学生の頃の夏休みをいつも思い出します。
地元の大きな花火大会を見に行って、出店でかき氷を買ってもらう。
花火を見終わると、楽しい気持ちのまま家に帰る。
蚊取り線香の匂いを嗅ぎながら、タオルケットだけお腹にかけて寝る。
あー今日は良い1日だった。明日は何して遊ぼう。
そんなことを考えている、その一瞬の感情を思い出すんです。
こんな感情にしてくれる曲、他にはありません。
電気グルーヴ、ヤバいです。
そんな素敵なおじさん石野卓球さんはツイッターやってます。
たまに面白いこと言ってるので、気になる人はフォローしてみて。
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