matryoshka『Sacred play secret place』滅びと寄り添う美

 

世間にはあまり知られていないようなんだけど、
私の脳内には「激ヤバ!激萌え!激売れて欲しい!3rdアルバムいつ!?」という共感覚と共にインデックスされているミュージシャンがいるんですよ。

『matryoshka』

マトリョーシカと読みます。ロシアの民芸品のあれと同じスペルです。

 

2006年にトラックメーカーのSENさんと、ボーカルのCaluさんの2人で結成されたユニット。

これまで2枚のオリジナルアルバムの他に、Remixやサウンドトラックなどで数枚のアルバム制作に参加しています。

映画やCMなどの映像作品の挿入曲も提供しています。

キャリアの割に発表されている楽曲は少ないですが、音楽関係者は知る人ぞ知るという感じなんでしょうね。

 

テレビ番組でもたまに使われているみたいですね。

パナソニックのCMにも楽曲を提供しているんですけど、これがイイ!!

心を震わせられる大名曲ですが、音源は販売されておらず、曲名もありません。

 

 

マトリョーシカの情報はとにかく少なくて、ネット検索をしてみてもどんなアーティストなのか分かりません。

公式サイトはあるのですが、形だけって感じのサイトなんですよね。

http://matryoshka.jp/

隠しコードでもあるのかと思って、ソースも見てみたけど隠し事は一切なし(笑)

本当に何も書かれていません。

 

唯一の公式情報はご本人たちのツイッターアカウント。

SENさん

Caluさん

知りたいことがあれば、ご本人たちに突撃DMを送るしかなさそうです(笑)

 

 

私が初めて聴いたのは『Anesthetic』(訳:無感覚)

もう10年以上前のことです。

当時は歌詞の意味も分からず、ただ音に身をゆだねて聴いていました。

リピートリピートで1日中。

中毒ですね(笑)

とても無感覚ではいられません。

最近の言葉で言うなら「めちゃエモい」ですか?使い方合ってますか?

 

 

この記事で紹介するのは『Sacred play secret place』

訳すと『神聖な遊び、秘密の場所』という意味になるのですが、

歌詞はとにかく難しい。音はとにかく美しい。

 

YouTubeは140万回再生されていて、500件以上のコメントが寄せられています。

「ファンタジー映画のクライマックスシーンですべてが終わって陽が昇るのを2人で観ているようだ」

「ボーカルが音の一部に溶け込んで深い意味を伝えている」

「もうすぐ死のうとしている人の言葉のよう」

「中世の魔女狩りで殺される魔女の気持ちを歌っているのでは?」

いろいろなコメントに溢れていました。

どういう経緯なのか韓国で流行っているみたいで、ハングルのコメントがいっぱい。

声が楽器のようだ、とても美しい、何度聴いても飽きない、もっとメジャーになってほしい、何年も聴き続けてしまうなどいろいろな意見が書かれています。

また歌詞については人それぞれ想起されるイメージが違うようです。

 

SENさんはHMVのインタビューの中で、
「アート雑誌や好きな作家の画集、絵本などを置いて、それをパラパラ眺めながら制作をしています。写真や絵から受けるインスピレーションが多いですね。逆に実体験や現実での出来事から、影響を受ける事はあまりありません。」と仰っているので、この曲にもモチーフになったアート作品があるのかもしれません。

OTOTOYのインタビューの中では歌詞について、
「テーマというか、その状況みたいなものはあります。例えば、「Sacred Play Secret Place」では、日が沈む夕日があって、丘があって、川原みたいなところ。草原がそよいでて、なんとなくそこに寝転んでいる感じです。」と語っています。

 

どんな風にでも解釈できる歌詞なので、曲を聴いてあなたの想像を膨らませてみてください♪

Matryoshka – Sacred play secret place

『Sacred Play Secret Place』

作詞:SEN

Gracefully sneaking up on me

They just want to tear my feathers

The golden light of the setting sun

Let me be a hypocrite again

優雅にひっそりと私に近づいている

彼らはただ私の羽を引き裂きたいのだ

金色の光を放つ夕日

私はまた偽善者にでもなろうか

I will be gone before long

I know I’m wrong

No matter how far I go, they find me out

I wish the gusts took away my gloom

I can’t help this vague feeling

まもなく私は消え去るだろう

間違っていることは分かってる

どんなに遠くへ行っても、彼らは私を見つけ出す

突風が私の憂鬱を拭い去ってくれないだろうか

私はこれを煩わしく感じずにはいられない

I feel so good, but I’m worn out

We’ll be all right, don’t look so sad

Confess my sin, conceal them all

Night will come soon and swallow everthing

とても気分が良い、しかしもう疲れ果てた

私たちなら大丈夫、そんなに悲しい顔をするな

私の罪を告白し、すべてを隠すのだ

すぐに夜がやってきて、すべてを飲み込んでくれる

Quietly hiding in the grass

hearing the leaves rustling

They’re singing with a burning piano

It gives me cheap relief

草原の中で静かに隠れている

木の葉がガサガサと音を立てるのを聴いている

彼らは燃えさかるピアノと共に歌っている

それは私に安っぽい安らぎを与えてくれる

I will be gone before long

I know I’m wrong

No matter how far I go, they find me out

I wish the gusts took away my gloom

I can’t help this vague feeling

まもなく私は消え去るだろう

間違っていることは分かってる

どんなに遠くへ行っても、彼らは私を見つけ出す

突風が私の憂鬱を拭い去ってくれないだろうか

私はこれを煩わしく感じずにはいられない

I feel so good, but I’m worn out

We’ll be all right, don’t look so sad

Confess my sin, conceal them all

Night will come soon and swallow everthing

とても気分が良い、しかしもう疲れ果てた

私たちなら大丈夫、そんなに悲しい顔をするな

私の罪を告白し、すべてを隠すのだ

すぐに夜がやってきて、すべてを飲み込んでくれる

I feel so good, but I’m worn out

We’ll be all right, don’t look so sad

Confess my sin, conceal them all

Night will come soon and swallow everthing

とても気分が良い、しかしもう疲れ果てた

私たちなら大丈夫、そんなに悲しい顔をするな

私の罪を告白し、すべてを隠すのだ

すぐに夜がやってきて、すべてを飲み込んでくれる

I feel so good

We’ll be all right

Then, I give all up

私はとても気分がいい

私たちなら大丈夫

そしたら、私はすべてをあきらめる

 

 

自殺間際の人の心の内を表現しているような、物悲しい歌のように感じますね。

何かに追い立てられ、戦うことができずに逃げ回り、でも捕まってしまう。

心は憔悴していて、潔くすべてをあきらめようとしている。

重大な罪を犯した罪人か、濡れ衣を被せられた冤罪者か。

 

SENさんは音楽についてこう語っています。

「音楽って、楽しいときにも必要だとは思うんですけど、楽しいときになくていいんじゃないかって思うんですよ。
楽しいときは「楽しい」で完結しているし、
へこんでいるときとか、暗い気持ちのときにあったほうがいいなと思います。
悲しいときはとことん悲しいほうに誘う感じですかね。音楽を聴いて、逆の方向に感情を持っていくというよりは、自分が向いている感情のほうへさらに誘っていく。」

 

音楽は気分が落ち込んでいる時に寄り添うものであって欲しいと仰っています。

変に励ますものではなく、ドン底まで連れていくもの。

そんな音楽を作りたいようです。

 

マトリョーシカの曲って、美しさがあるんですよね。神秘的と言えるくらいの。

退廃的、自堕落的、倦怠的、
さまざまなマイナスの感情も想起させられるけど、絶望感に陥れるような音楽ではありません。

滅びの中にも美しさがあります。

 

「人生の負の局面にいても、人生は美しいんだ」と音が心に優しく語りかけてくるように感じます。

好きだの嫌いだの、そんな薄っぺらな言葉ではなく、
深いところで人に対する愛情に溢れているような気がするんですよね。

 

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